12人の優しい日本人

DVD「12人の優しい日本人」

12人の優しい日本人

1991年/日本/1時間56分

配給会社:アルゴプロジェクト

キャスト | プロット | レビュー | リンク



 
Cast

ジャンル
サスペンス・コメディ

脚本
三谷幸喜

キャスト
塩見三省、上田耕一、大河内浩、梶原善、林美智子、豊川悦司、加藤善博


 
Plot

 ある殺人事件の審議のために集められた12人は職業も年齢もバラバラ。

 体育教師、会社員、喫茶店店主、元信用金庫職員、OL、主婦、歯科医、役者。

 彼らの判決は一旦全員一致となったが、一人の言動により有罪派と無罪派に分裂し、そして緻密な推理と陪審委員の私的な感情によって判決が思わぬ方向へと動き出す。


 
Revue

 原作は1957年、米制作の「十二人の怒れる男」。原作と比較すると賛否両論に分かれると思う。原作は重々しい雰囲気だし、本作はコメディ溢れる作品だからね。

ただ、僕としては原作云々より、この作品は素晴らしく感じられた。

というのも、ある限られた空間で会話だけでストーリーを成立させてしまうところに魅かれるからだ。しかもカットバック等の小細工なしに。


 この手の映画の演出は非常に高度な技術を要すると思う。なぜなら、会話のみで場面をつなげていくとなると、たいていの演出では飽きられてしまうからだ。
言葉を巧みに操れる演出家でなければ大失敗に終わる映画だろう。

(この作品に似た映画にリチャード・リンクレイターの「テープ」が挙げられる。この監督の作品はまさに会話、会話、会話…そして会話。)

 言葉は人の感情を特に浮き沈みさせる。

 例えば、恐怖な絵を見るより、見知らぬ人から「殺してやる」と言われた方が恐怖を感じるであろう。
また、どんなに素晴らしい音楽を聴こうとも、愛する人に「好き」の一言を言われればそれこそ「殺される」であろう。

 このように言葉の持つ力はすごい。そしてその力を操れる者はもっとすごい。
 この映画では特にそれを魅せつけられた気がする。しかも、日本における陪審制度導入の不安点なども、大袈裟にすることによって如実に浮き彫りにしている。


 笑いの中に社会風刺を織り交ぜた映画はまさに文化芸術であろう。
 是非一度は見てもらいたい映画です。


評価 [ぁГ發Π貪抓僂燭ぁ!]
★★★★☆



 
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